目次
1. ホワイトスポットとは?その正体と原因
2. なぜホワイトスポットが目立つのか?
3. 従来の治療法とその限界
4. アイコン(Icon)治療とは?
5. 治療の流れと具体的な手順
6. アイコン治療のメリット・デメリット
7. 適応症と適応外のケース
8. 治療費・通院回数・注意点
9. よくある質問Q&A
10. まとめ:白い斑点で悩んだら、まずはご相談ください

1. ホワイトスポットとは?その正体と原因
ホワイトスポットとは、歯の表面にできる「白く濁った斑点」のことです。主にエナメル質に影響が出る現象で、健康な歯とは色調や質感が異なるため、目立ちやすく、特に前歯などの見た目が気になる場所にあると大きなコンプレックスになります。
ホワイトスポットの主な原因
・初期虫歯:エナメル質の表層が溶け始めた段階
・矯正治療後の歯面の脱灰:ブラケット周囲の清掃不良による
・フッ素症:幼少期のフッ素過剰摂取
・エナメル質形成不全:遺伝や栄養障害による歯の発育異常
・ホワイトニング後の再石灰化反応:白い模様が強調されることがある
2. なぜホワイトスポットが目立つのか?
ホワイトスポットは、エナメル質の構造が変化して、光の屈折率が通常と異なるために白く見える現象です。健康なエナメル質は半透明ですが、脱灰などによって内部に空気や水が入り込むと、光が乱反射して白く濁って見えます。
特に、口を開いたときに前歯の中央や側面に白斑があると、対話中に他人の目線が気になるという声が多く、見た目に敏感な若年層・女性を中心に、治療ニーズが高まっています。
3. 従来のホワイトスポット治療とその限界
ホワイトスポットに対する従来の治療法には、以下のような選択肢がありました。
・ホワイトニング
⇒全体のトーンは上がるが、白斑は逆に目立つことが多い
・コンポジットレジン充填(白い詰め物)
⇒白斑を削って詰めるが、健康な歯質を削るリスクがある
・ラミネートベニア
⇒セラミック製の薄いシェルを貼るが、高額で削除量が多い
・再石灰化療法(フッ素、MIペーストなど)
⇒効果が出るまで時間がかかり、完全に消えることは稀
こうした背景から、「歯を削らずに、自然に白斑を消せる方法」が求められてきました。
4. アイコン(Icon)治療とは?
「Icon(アイコン)」は、ドイツの歯科材料メーカーDMG社が開発した浸潤型レジン治療です。
表面を極微細に処理し、白濁部分に特殊な樹脂を浸透させることで、光の屈折率を調整し、白濁を目立たなくする治療法です。
特徴
・削らない(麻酔不要)
・痛くない
・短時間(30〜60分程度)
・自然な色調に近づける
5. アイコン治療の流れと具体的な手順
治療は以下のようなステップで行われます。
・術前診査・写真撮影:ホワイトスポットの範囲や深さを確認
・ラバーダム、隔壁:処置部位を保護
・酸処理(エッチング):エナメル質を微細に開き、レジンが浸透しやすい状態に
・乾燥とプライミング:アルコールなどで乾燥させ、視認性と浸透性を確保
・アイコンレジンの塗布と浸透:白濁部にレジンを数分かけてじっくり浸透
・光照射:硬化
・表面の研磨:艶出し
6. アイコン治療のメリット・デメリット
メリット
・健康な歯を削らない
・痛みがほぼない
・短時間で終わる
・審美性が高く、自然な仕上がり
デメリット
・保険が効かず自費診療
・効果に個人差がある
・経年変化により再治療が必要になる場合がある
7. 適応症と適応外のケース
適応するケース
・軽度〜中等度のホワイトスポット
・矯正治療後の白濁
・虫歯初期(CO)
・ホワイトニング後に浮き出た白斑
適応しにくいケース
・深いエナメル質形成不全
・象牙質まで達した虫歯
・歯の内部からくる変色(テトラサイクリン変色など)
8. 費用・通院回数・注意点
・治療費の目安(医院により異なります):1歯:20,000〜60,000円
・通院回数:原則1〜2回で完了(再診込み)
治療後の注意点
・24時間は着色しやすい食品を避ける
・必ず定期メンテナンスを受ける
9. よくある質問Q&A
Q. 痛くないですか?
A. 麻酔も不要なほど痛みはありません。
Q. 効果はどれくらい持ちますか?
A. 個人差はありますが、数年は安定するケースが多いです。
10. まとめ|白い斑点で悩んだら、まずはご相談ください
ホワイトスポットは決して珍しい悩みではありません。
「削らずに」「目立たなく」できるアイコン治療は、多くの方にとって希望となる選択肢です。
気になる白い斑点に気づいたら、早めの相談がカギです。
まずはお気軽に、無料カウンセリング・ご相談からお待ちしております。
東京立川歯科
私たちは、大切な家族やご友人にも自信を持っておすすめできる歯医者を目指しています。
歯の健康に関するお悩みやご相談はお気軽にお問い合わせください。