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2024.12.12

接着ブリッジとは?歯科治療における選択肢の一つを詳しく解説!


歯を失った場合、その後の治療法にはさまざまな選択肢があります。その中でも「接着ブリッジ」は、患者さんに優しい治療法として注目されています。本日は接着ブリッジについて、特徴やメリット、デメリット、適応条件、治療の流れなどを詳しく解説します。

接着ブリッジとは?

接着ブリッジは、歯を失った部分に人工歯(ポンティック)を接着することで、歯列を補う治療法です。伝統的なブリッジのように、隣接する健康な歯を大きく削る必要がなく、歯科用接着剤を用いて人工歯を固定します。そのため、「ミニマルインターベンション(最小限の介入)」の一例とされています。

主に使用される素材は、金属やセラミック、樹脂などがあり、それぞれの材料が持つ特徴に応じて選択されます。

接着ブリッジのメリット

接着ブリッジには多くのメリットがあります。以下に主なポイントを挙げます。

1. 歯の削除量が少ない
接着ブリッジは隣接する歯を大幅に削らずに装着できるため、健康な歯を守ることができます。

2. 比較的短期間で治療が可能
インプラント治療と比べて治療期間が短く、手軽に選べる方法です。

3. 費用が抑えられる場合がある
治療に必要な材料や時間が比較的少ないため、インプラントなどに比べて費用を抑えられるケースが多いです。

4. 審美性が高い
セラミックやジルコニアを使用することで、自然な見た目を再現できます。

接着ブリッジのデメリット

一方で、接着ブリッジには以下のようなデメリットも存在します。

1. 耐久性の問題
接着剤の強度に依存するため、咬む力が強い部位では剥がれやすいことがあります。

2. 適応範囲が限られる
隣接する歯が十分な強度を持たない場合や、咬み合わせが強い部位では適応が難しい場合があります。

3. 保険適用の制限
素材や治療内容によっては、保険適用外となることがあります。

接着ブリッジが適しているケース

接着ブリッジは、以下のような場合に適しています。

・1本の歯を失った場合
・隣接する歯が健康で、大きな修復が不要な場合
・インプラント治療が困難なケース(骨の状態が不十分、外科手術を避けたい場合など)

接着ブリッジと他の治療法との比較

治療法特徴メリットデメリット
接着ブリッジ隣接する歯に接着剤で固定する歯を削る量が少ない
費用が抑えられる
耐久性が劣る場合がある
通常のブリッジ隣接する歯を削って支台として人工歯を固定高い強度と耐久性健康な歯を大きく削る必要がある
インプラント人工歯根を顎骨に埋入し、人工歯を装着他の歯に依存しない
高い耐久性
手術が必要
費用が高額
部分入れ歯取り外し可能な義歯を使用費用が比較的安価
取り外しが可能
装着感が不自然に感じる場合がある

接着ブリッジの治療の流れ

1. 診査・診断
患者さんの歯の状態を詳しく診察し、接着ブリッジが適しているかを判断します。

2. 準備
必要に応じて隣接する歯の表面を軽く削ります。

3. 型取り
歯型を採取して、人工歯と接着するための部品を製作します。

4. 接着
歯科用接着剤を用いてブリッジを固定します。

5. 調整
咬み合わせや見た目を確認し、最終的に調整を行います。

接着ブリッジのメンテナンス方法

接着ブリッジの寿命を延ばすためには、日常的なケアが欠かせません。以下のポイントに注意しましょう。

正しいブラッシング方法を習慣化する。
デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、隙間の清掃を行う。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける。

まとめ

接着ブリッジは、患者さんの歯を可能な限り削らずに治療できる、優れた選択肢の一つです。しかし、すべてのケースに適しているわけではありません。歯の状態やライフスタイルを考慮したうえで、歯科医師とよく相談し、最適な治療法を選択することが重要です。

当院では、患者さんのご要望に応じた最適な治療プランを提案しております。接着ブリッジに興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

東京立川歯科
私たちは、大切な家族やご友人にも自信を持っておすすめできる歯医者を目指しています。
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